無線LANのアンテナは長らく1本の場合が多かったのですが、現在では3本以上ついている機器も多くなってきました。無線LANでは接続する手法によって電波の使い方が違います。もっとも初歩的な手法であるWEPでは手続きも少なく、暗号化も緩いためにアンテナの数は少なくても問題無いのですが、暗号化が高度になり、接続する手法も高度になり、高速通信対応となるとアンテナが1本では足りなくなります。本数が少ないと電波状況が悪い時に影響が出てしまいます。
通常、完全に通信が行なわれることは少なく、電波が途切れ途切れで届くことも少なくないのですが、本数が少ないとさらに電波を掴むことができなくなるために通信のやり直しが多発して速度低下、切断につながってしまいます。本数を増やすことで接続チャンネルを増やすことができるので特に高速通信を期待したい場合には必須とも言えます。電波の流れる量が増えますので電波状態が悪くても速度低下が起きにくいと言われています。また、最初から1本ではなく、複数から電波を出して速度を早める通信手段も策定されたことも機器の構造変更が進んだ原因とも言えます。クライアント側で対応本数が少なければ意味がないのですが、双方を合わせればこれまでより断然早い環境が作れます